母が恋しくて・・・
実家の母は、もうすぐ92歳になります。
例年ですと、年に数回はお墓参りを兼ねて母の顔を見に帰省しているのですが、
昨年の暮れ以来、孫の受験、長女の移住、そしてコロナ・・・と続き、もう半年以上
母の顔を見ていません。
母は、農家に嫁ぎ、舅、姑そして夫にひたすら仕え、すべての人を看取り、家を守り続けています。現在は長男、次男(私の兄弟)と同居しているのですが、長男、次男ともに社会的にはそれなりな人物なのですが、二人とも独身なのです。
母は、92歳になろうとしているのに、毎日自転車で、自分の菜園へ野菜の世話にでかけたり、公民館の書道教室や長年続けている短歌の会にでかけたりと、本当に意欲的に生き続けている人間です。
長年書きためた短歌も、90歳の記念にと、この間、自費出版しました。短歌の本も
これで通算3冊目の出版です。 この意欲、根性・・とても真似できないなあ~
こんな母が、ここの所、気弱なのです。
年齢には、やはり勝てず、足腰も弱ってきています。母もやはり遠く離れていても
娘の私に助けてもらいたいと思うらしく、電話でのやりとりも元気がないのです。
先日は、転んでしまったとか・・・
傍にいたら、手助けしてあげれるのに・・・と、本当にもどかしいです。
コロナの事は心配ですが、居てもたってもいられず、思い切って母に会いに行ってきました。
久しぶりの上毛三山は、いつも通り私を出迎えてくれました。
どんなに曇っていても、私が帰省するときは、不思議なことに、雲を吹き払って
その姿をみせてくれます。今日も、雲がすっかりどこかへ無くなりました。
この景色をみると、本当に癒されます。
やっぱり、故郷っていいもんですね。
久しぶりの母は、いつもより少し小さく見えました。
でも、会えたことをうれしく思ってくれたらしく、今までためてたんだよとばかりに
色々なことをおしゃべりしていました。
こんな時だけど、思い切って出かけて良かった・・・としよう。